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iPhoneユーザーがたどり着いた、スマートウォッチの「最適解」

前回のあらすじを3行でまとめるとこうだ。

  • 妻に怒られるので、スマートウォッチが欲しい。
  • 安物買いで失敗し、Googleの最新機種に惹かれる。
  • しかし、それはiPhoneでは使えない代物だった。

普通ならここで「はい、解散」となる。だが、一度は「腕に巻くGemini」という言葉に心を躍らせてしまった技術屋の端くれとして、このまま引き下がるのはどうにも癪に障る。どうせ食べられないのなら、その「絵に描いた餅」がどれほど美味そうなのか、徹底的に吟味してやろうじゃないか。

隣の芝生は、本当に青いのか?独断と偏見の比較表

こうして、私の机上での「Pixel Watch 4」と「Apple Watch」の比較検討が始まった。傍から見れば、実に不毛な時間である。

機能Google Pixel Watch 4
(絵に描いた餅)
Apple Watch
(現実的選択肢)
私の評価・ツッコミ
通知機能×
(利用不可)

(息子のお墨付き)
全てはここから始まった。Apple Watchなら、妻のため息を確実に減らせるはずだ。
AIアシスタント
(腕に巻くGemini)

(Siri)
一番の注目点。スマホ版Geminiの性能は知っている。これが腕の上で動くのは、技術屋として正直、喉から手が出るほど欲しい。
ヘルスケア
(Fitbit連携高精度)

(心電図も対応)
薬を飲む還暦の身としては心電図も気になる。だが、体重計すらホコリを被らせている私が、果たして使いこなせるのか?
活動量
(バッジ集めなど)

(リング閉じ文化)
息子の使いこなしを見ていると、意外とハマるかもしれない。しかし、これも健康ネタ。今回の本筋ではないな。
コスト
(安くはない)
「安物買いの銭失い」はもう繰り返さない。信頼への投資と割り切る覚悟は…できている、はずだ。

探訪の終わりに見えた、たった一つの答え

比較表を作って眺めていると、自分の思考が面白いほどクリアになっていった。

技術屋の血は、間違いなく「腕に巻くGemini」に騒いでいる。未来的なAIアシスタントは、それだけで一つのガジェットとして成立するほどの魅力だ。 そして、還暦という年齢は「心電図」や「睡眠分析」といった言葉に敏感に反応する。確かに、自分の健康状態を可視化できるのは安心に繋がるだろう。

だが、少し冷静になって、この旅の始まりを思い出してみる。 私がスマートウォッチを探し始めたきっかけは、最新のAIを試すためでも、日々の健康管理を徹底するためでもない。

妻の「またLINE見てない!」という、あのため息をなくすためだ。

この原点に立ち返った時、私にとっての答えは驚くほどシンプルだった。 今の私に必要なのは、どんなに高性能な機能よりも、まずは「確実に通知を腕に届けてくれる」という、ただ一点の信頼性なのだ。

今回の探訪は、決して無駄ではなかった。「絵に描いた餅」であるPixel Watchをじっくり吟味したことで、逆に自分が本当に求めているものが明確になったのだから。最先端の機能に目を奪われ、また目的を見失うところだった。

さて、結論は出た。 隣の芝生を眺めるのはもうおしまいだ。長年の相棒であるiPhoneと確実に連携し、息子のお墨付きもある「Apple Watch」。私の選択は、これ以外にないだろう。

どのモデルにするか、どのバンドを選ぶか。そんな楽しい悩みは、また別の話。 ひとまず、この「通知が来ない」問題から始まった私の長いようで短かったスマートウォッチ探訪記は、これにて閉幕としよう。

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