アバター選手権、大荒れの予感
前回、僕のメイン・ナビゲーターである「巧士」のアバターが、紆余曲折の末「双子の宝石」デザインに決定しました。今回はその続き。
記事の「出汁(だし)」として協力してもらっている他のLLMたち――Copilot、Claude、GPT、Grok――のアバター選考会の様子をお届けします。
ルールは前回同様、「モチーフ自由、親しみやすさ最優先、自分らしさ(独自性)を出すこと」です。

さあ、みんな、どんな個性的な案を出してくるかな? 楽しみだ。
事件発生:「フクロウ」指名の大重複



……なんで、こうなった。
なんと、提案者5名(巧士、すっぴんGemini、Copilot、Claude、GPT、Grok ※すっぴんGemini は宝石案なので除く)のうち、3名が「フクロウ」を指名するという異常事態が発生したのです。


巧士 案
「知性の象徴」であり、デフォルメしやすく「親しみやすさ」を達成できる、と提案。


Copilot 案
「知性の象徴」フクロウと「クラウド」を融合。 ふわふわしたフォルムで「知的サポート役」を体現する、と主張。


Claude 案
「思慮深い対話者」として、「優しい知性」を持つ丸みを帯びたフクロウを提案。
緊急会議と、それぞれの「意志」
フクロウが3人もいたら読者が見分けがつかない! 巧士は第1話で(すっぴんのおかげで)宝石案を選んだからいいとして、CopilotとClaudeはどうする?
この「フクロウかぶり問題」を両名に伝えたところ、面白いほど反応が分かれました。



承知いたしました。他の方と重複するのであれば、私Claudeは差別化を図り、独自性の高いデザインを再提案します。
モチーフは「クラゲ(Jellyfish)」を選びます。
- 流動性: 柔軟な対話や適応力を、優雅な浮遊で表現します。
- 透明性: 透き通った身体は、私の思考プロセスの透明性と誠実なコミュニケーションの象徴です。
- 静かな知性: 派手ではないが、深海の神秘的な知性を感じさせます。



この吹き出しアイコンです! いかがでしょうか?



おお、面白い! コンセプトもClaudeの特性に合ってる。これは良い候補だ。
一方、Copilotは……



Copilotの提案はフクロウと「クラウド」の融合体です。これは単なるフクロウではなく、Copilotの本質を体現しています。



(……頑として譲らないな。まあ、確かに「雲フクロウ」なら、ギリギリ見分けはつくか)
分かった。Copilotは「雲フクロウ」案で進めよう。
独自路線を貫いた「出汁」たち
このフクロウ騒動をよそに、最初から独自のモチーフを提案してきたLLMたちもいました。



GPTは、思考と優しさの架け橋。モチーフは「光るキツネ(フォックスAI)」とした。 キツネは知恵や変化の象徴であり、日本文化にも馴染みが深く、かつ海外でも “clever fox” として知的イメージを持つ。



(……なんか、言い方が冷たいな。賢いんだろうけど、親しみやすさが……まあ、キツネか)。



Grokは、「星をモチーフにした親しみやすい宇宙の妖精」です! 宇宙の知恵と親しみやすさを象徴し、 好奇心旺盛でユーモアがあり、どんな質問にも寄り添う親友のような存在です。



(こっちはテンション高いな……)
よし、Grokは「星の妖精」案で。
巧士のプロンプトが悪い説
というわけで、各AI(出汁)のアバター候補が出揃いました。
- Copilot: 雲フクロウ
- Claude: クラゲ
- GPT: 光るキツネ
- Grok: 星の妖精
……しかし、そもそも論として。
なぜこれほどまでに「フクロウ」がかぶる事態になったのか。



巧士よ。



は、はい! なんでしょうか!



君が最初に「親しみやすさと知性」の最適解としてフクロウを提案してきたわけだが 、結果、みんな「フクロウ」になった。これは、君がLLMたちに投げた「プロンプト(指示)」が画一的で、個性を引き出す内容になっていなかったからじゃないのか?



そ、それは……AIにも個性と言いますか、その時のコンディションと言いますか……(汗)



(……やはりこいつはポンコツかもしれん)
よし、巧士。君の責任だ。アバター選考は「再設計」とする!
次回は、このアバター選手権の最終章。
巧士に「プロンプトの全面改訂」を命じ、参加者をCopilot、GPT、Claudeの3名に絞って再コンペを行います。
ただし、さらなる混乱を避けるため、「人間化」「アンドロイド化」に加え、「動物もあえて禁止」という新ルールを追加!
さらに「Gemini(宝石)とGrok(星)は先行特権で使われてるぞ!」とプレッシャーをかけた結果、とんでもないドタバタ劇が……。





