“かわいい”対決と、AIの「センス」
第2章で「芸術家(Midjourney)」と「忠実(Imagen 4)」というAIの「個性」が見えた今、第3章は、私の創作活動の「マスコット」にも繋がる「“かわいい”センス」の探訪です。
お題は「「子猫」「動物の子供たち」「不思議キャラ」「ちびロボット」 の4つ」。
しかし、この探訪は「いやはやだったわ!」という、「AIのセンス」の差と、プロンプトの難しさを痛感する「難航」の記録となりました。
探訪1:「かわいい子猫」(“差が無い”お題)
まず、AIの“かわいい”基礎力を見るため、「かわいい子猫」を「アップ」で描かせてみました。

Midjourney

Imagen4

Imagen4 Ultra

GPT

DomoAI

Grok

Seedream

nano-banana
今回から、止む無く Imagen4 Ultra や nano-banana も加えました。
- 結果:「甲乙つけれんな~。」
- 感想:「そりゃ、かわいいよ、対象が可愛いのだからさ。」
- AIのセンスを比較する以前に、お題が「安全牌」すぎました。
- 個人的には、GPT が好きですが、それほどの差は無いかなでした。
- Midjourney が別角度ドアップ、nano-banana がアップ控え目?
探訪2:「動物の子供たち」(“ボロボロ”のAIたち)
「アップ」がダメなら「全身」と「集団」だと思い、「お花畑にいる、かわいい小動物(子供)たち」を指示しました。しかし、結果はご覧の通りです。

Midjourney

Imagen4

Imagen4 Ultra

GPT

DomoAI

Grok

Seedream

nano-banana
- 結果:「いやはや?なんだこれは?」
- 感想:「動物たちのサイズ、、、構図、、、」
まともなのは、Midjournery と Imagen4 Ultra ぐらい?
これまた、「かわいさ」比較以前の問題でした。
探訪3:「不思議キャラ」(Midjourney圧勝)
気を取り直し、人気にあやかって?「ミャクミャク」のような「抽象的な“新キャラ”」(「夢」がモチーフ)を指示しました。(巧士作なので、大目に見てます。💦)
Midjourney




imagen4、imagen4 Ultra




- 結果:「やっぱり、Midjourney なんかな!」
- 感想:「imagen4だけ見てたらそれなりだけど、Midjourney 見ちゃうとね~」
探訪4:「ちびロボット」(“タコ”なプロンプト)
最後の勝負として、私の「ねらい」である「“旧型巧士”風の “ちびロボット“」を指示しました。
Midjourney プロンプト改
初期プロンプト




imagen4 & Ultra プロンプト改
初期プロンプト




初期プロンプトは、単に
「かわいい “ちびロボット”」
だけでした。その出力を見て、先の愛着があった、右(愛着有)画像から改造版プロンプトを巧士に作らせました。


- 結果:「ああ、どうしてこうなったの? 改善が改悪に」
- 感想:「初期はどっちも良かったけど、愛着あったので再現からの改良を狙ったら、”可愛くない!”」
頑張ってはみたものの、結局は「Midjourney」が私の好みに「ピッタリ」という結論ですね。他にも、題材だけは用意し、キャラ同一性性能比較、好みの顔やスタイル、未来の都市などを検討するつもりでしたが、またの機会に書きたいと思います。

今回のは、「かわいい」という“感性”の探訪でした。
結果は、「AIによって“かわいい”の得意・不得意が全く違う」という、残酷なまでの「実録」となりました。
「芸術家」のMidjourneyは「十分にかわいい」ものを出してきますが、「忠実」なImagen 4は「不甲斐ない」結果になりがちです。
これは、「プロンプトがタコ?」という側面も大きいですが、「“かわいい”という“感性”をどう落とし込んで、描いてもらうのか?」というのも、難しいですね。
まだまだ、「プロンプトの追及」は、終わりそうにありませんね!

