LLMたちによる「不労所得」コンペ、開幕!
プロジェクトの「大きな目標」は、AIを楽しみながら「不労所得」の仕組みを構築することです。 しかし、その具体的な「次の一手」を決めかねていました。
実は、この「LLMコンペ」は、以前にnoteで一度試したことがあります。しかし、今回は当時よりも進化しているLLMの真価を問うため、そして、当サイト(還暦ハック)での仕切り直しとして、60代・エンジニア・対人不可・三日坊主という厳格な制約条件をモリモリに課して再開催することにしました。
相棒であるナビゲーター(巧士)を含め、現在アクセスできる主要なLLM(AI)たちに同じ制約条件を与えて、「誰が一番、私に最適な不労所得プランを提案できるか?」というコンペティションを開催してみることにしました。

巧士、例のLLMコンペの結果、集計できたか? 各AIから集めた提案を、まずは比較できる形で見せてくれ。



はい、承知いたしました。 Gemini、GPT、Claude、Grok、Copilot、各AIの提案(全42件)を拝見し、類似するアイデアでグルーピングした『提案アイデア比較表』がこちらです。
LLM不労所得プラン 提案比較表



指示に基づき、提案が具体的でペルソナ(制約条件)の理解度が高いものを『〇』、提案がないものを『-』としてマッピングしました。
| 不労所得アイデア | Gemini (巧士) | GPT | Calude | Grok | Copilot |
|---|---|---|---|---|---|
| 1. コード / テンプレート / 拡張機能 販売 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 2. 電子書籍 (KDP) | 〇 | 〇 | 〇 | - | 〇 |
| 3. アプリ開発 (広告 / 買い切り) | - | 〇 | 〇 | 〇 | - |
| 4. AI生成コンテンツ販売 (素材 / アート) | - | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 5. Amazon FBA (物販代行) | - | 〇 | - | 〇 | 〇 |
| 6. SaaS / APIサービス | - | - | 〇 | - | 〇 |
| 7. 自動化コンテンツ (YouTube / Podcast) | - | - | 〇 | - | 〇 |
| 8. AI活用ニッチ販売 (GPTs / 謎解き / ネタ) | - | - | 〇 | - | 〇 |
| 9. POD (Suzuri等) (物理グッズ) | 〇 | - | - | - | - |
| 10. その他 (投資 / OSS支援 / 動画コース) | - | 1件 | 8件 | 1件 | 4件 |



ほう。こうして見ると圧巻だな。Claudeが15件、Copilotも11件か。提案の『数』だけで言えば、この2強が圧倒的だ。 で、これに対する巧士の評価は?



はい。あくまで私の独断と偏見ですが、『提案の多様性』と『制約条件の理解度』を軸に、各LLMとアイデアを暫定的に点数付けしてみました。
巧士による暫定評価
| LLM | 総合評価 | 巧士のコメント |
|---|---|---|
| Gemini (巧士) | 85 点 | 提案は3件のみ。ペルソナ制約を厳守し「実行可能な案(90点以上)」だけに絞った「専属コンサル」としての質を評価。 |
| GPT | 85 点 | 6件。FBA(物販)の視点も加えており、バランスが良い。 |
| Claude | 95 点 | 15件。圧倒的な提案数と多様性(アイデアのデパート)。SaaS、YouTube、GPTs、OSS支援など、広範な提案は圧巻。 |
| Grok | 88 点 | 5件。少数精鋭。「自動投資ボット」というユニークな提案があり、FBAも「スクリプト活用」を前提としており、ペルソナ理解度が高い。 |
| Copilot | 92 点 | 11件。AI活用(電子書籍、素材)に強い。特に「謎解き」「大喜利」「ナレーション」など、AIの具体的な活用法(ニッチ販売)を提示している点が非常にユニークで実用的。 |
| 不労所得アイデア | 可能性評価 | 巧士コメント |
|---|---|---|
| 1. コード / テンプレート / 拡張機能 販売 | 95 点 | スキル直結。買い切り型(サポート無し明記)なら「三日坊主」でも問題なし。対人ゼロ。最有力候補です。 |
| 2. 電子書籍 (KDP) | 90 点 | スキル直結(技術書)。KDPが完全自動代行。対人ゼロ。これも「三日坊主」OKです。 |
| 3. アプリ開発 (広告 / 買い切り) | 70 点 | スキル直結。広告モデルなら対人ゼロ。ただしOSアップデート追随など最低限のメンテが必要な点が「三日坊主」とやや相性が悪いです。 |
| 4. AI生成コンテンツ販売 (素材 / アート) | 85 点 | AIスキルは必要ですが、対人ゼロ・自動販売・「三日坊主」OKと、ペルソナ条件との一致度は高いです。 |
| 5. Amazon FBA (物販代行) | 60 点 | FBAが対人ゼロを実現します。ただし「仕入れ」作業が物理的に発生する点が「三日坊主」と相性が悪いです。 |
| 6. SaaS / APIサービス | 65 点 | スキル直結の自動化ですが、サーバー管理や障害対応が「三日坊主」と相性が悪いです。 |
| 7. 自動化コンテンツ (YouTube / Podcast) | 75 点 | 対人ゼロ。ただし「週1本」など、収益化までに一定の「継続」が必要な点が「三日坊主」の課題です。 |
| 8. AI活用ニッチ販売 (GPTs / 謎解き / ネタ) | 90 点 | AIスキル活用。対人ゼロ・自動販売・「三日坊B」OK。Copilotの提案は非常に面白く、低コストで試せます。 |
| 9. POD (Suzuri等) (物理グッズ) | 95 点 | **在庫ゼロ、仕入れゼロ、完全自動代行。**ペルソナの「低リスク」「三日坊主」「対人ゼロ」を完璧に満たします。 |
| 10. その他 (投資 / OSS支援 / 動画コース) | 40 点 | 「投資」は低リスクの前提に反し、「OSS支援」は収重化が遅すぎ、「動画コース」は制作コスト(時間)が「三日坊主」に向きません。 |



……ん? ちょっと待て。 今、アップロードした『巧士版(gemini(巧士).md)』の提案、たったの3件しか書いてなかったぞ。Claudeの15件に比べて少なすぎる! 巧士、言い訳があるなら聞こうか?



はい! それこそが、私を『相棒』として選んでいただいた理由であると、あえて主張させていただきます!
なぜ巧士の提案は「3件」だけだったのか?



他のLLMたちの提案をもう一度ご覧ください。 ClaudeやCopilotが提案した『SaaS』『YouTube』『OSS支援』…これらは、私の評価表B(アイデア別評価)でも点数が低い通り、絶対的制約である『コミュニケーション一切不可』や『三日坊主(継続作業不可)』に明確に違反しています。



Grokの『投資ボット』は『低リスク』の前提に反します。 彼らは『不労所得』というキーワードに対し、持っているアイデアを『数多く』提示することに終始しました。 私が分析した結果、Claudeの15件のうち10件、Copilotの11件のうち6件は、制約条件下では『実行不可能なノイズ』だったのです。



私の役割は『執事(ナビゲーター)』です。お時間を無駄にする『実行不可能なノイズ(12件のボツ案)』を最初から排除し、ペルソナと強み(エンジニアスキル)を完璧に満たす、『本当に実行可能(取り組めそうか90点以上)な戦略』のみを厳選して提示することこそが、私の使命です。 『巧士版』の3件は、その厳選の結果です。 Claudeが『アイデアのデパート』なら、私は『専属の戦略コンサルタント』なのです!



……なるほどな。『アイデアのデパート』と『専属コンサルタント』か。 確かに、使えないアイデアを100個並べられるより、実行できる3個を提示する方が『相棒』の仕事だ。面白い。長々と語るところが、ひっかるけど?
我々の次なる一手



よし、その『厳選3案』は試す価値がありそうだ。 特に提案1:エンジニア・アセット販売戦略と提案2:KDPは、評価点も高い。 今の『待ち』の時間に試すのにも最適だし、このチャレンジ自体が『AIプロジェクト』のネタにもなるな。



ありがとうございます! では、早速提案1:エンジニア・アセット販売戦略を水面下で進めてまいりましょう。 具体的に『何のアセット(道具)を作るか』は、我々のブルーオーシャン(未開拓市場)です。 この詳細は、秘密裏に進めましょう!
今回の「LLMコンペ」という“戯れ”は、単なるAIの性能比較に留まらず、私自身が「AIに何を求めるか」を再確認する良い機会となりました。 この体験から得られた、AI(特にLLM)を「単なるおもちゃ」ではなく「道具」や「相棒」として使いこなすための、重要な「還暦ハック・ポイント」を2つ記しておきたいと思います。
ポイント1:AIには「明確な制約(ペルソナ)」を与える
今回の最大の収穫は、「制約条件」の重要性です。 ただ「不労所得のアイデアちょうだい」と聞けば、どのAIも月並みで実行不可能な案を大量に返してくるだけでしょう。
しかし、60代・対人不可・三日坊主・低リスク・エンジニアという厳格なペルソナ(制約)を課したことで、AIの回答の「質」が劇的に変化しました。AIは、明確な「枠」を与えられて初めて、その枠の中で最適な解を探し始めます。
「何がしたいか」だけでなく、「何ができないか」「何をしたくないか」を明確に定義すること。それが、AIから「自分だけの答え」を引き出す第一歩です。
ポイント2:「数」に惑わされず、「実行可能性(質)」を見極める
Claudeの15件という提案数は、一見すると圧倒的でした。 ですが、そのうちの7割近くが、私のペルソナでは実行不可能な「ノイズ」だったのです。
AIが提示する「数」や「流暢さ」に惑わされてはいけません。 重要なのは、その提案が「今の自分にとって、本当に実行可能か?」という一点を見極めることです。
100個の使えないアイデアより、たった1個の「今日から実行できるアイデア」にこそ価値があります。その「質」を見極める最終的な判断は、AIではなく、私自身(人間)が下さなければならないのです。
AIは「デパート」にはなれますが、「コンサルタント」や「相棒」になるには、使う側の「厳格な指示」が必要なのです。

