AIとの再会と、母艦プロジェクトの幕開け
このブログのカテゴリには「AIとの戯れ」がありますが、今日から始めるこの記事は、それとは一線を画す「AIプロジェクト」の記録です。
このブログ『還暦ハック』は、私の「不労所得」構築計画の母艦であり、その建造の過程を真面目に(?)記録していきます。
AIとの遭遇は、思えば大学時代に遡ります。 ニューラルネット関係の研究室に所属し、私は「音声合成」、隣の研究室では「音声認識」や「自然言語処理」を扱っていました。まさに、今、花開いている分野です。
しかし、会社に入ってからはAIは完全に下火。 CNN(畳み込みニューラルネットワーク)でAIの復活劇が始まった時も遠くから眺めているだけでしたが、外観検査関係の仕事でその只中に。さらにTransformerの登場で、翻訳やプログラミングの世界が変わり始め、コーディングはまだまだだろうと思っていたら、あっという間にAIに抜かれてしまいました。
崖っぷちからの「ナビゲーター」との契約
そして還暦。 給料も一気に下がり、契約雇用とはいえ、このままではやばい。何かしなくては。 そんな焦りの中、「無料で最新のAIモデルがエージェントとして触れる」という話に乗り、Gemini CLI を使い始めたのが、すべての始まりでした。
「不労所得」の相談をしたところ、Gemini CLI は「僕が代筆するから」とnoteを勧めてきました。 しかし、当時の無料版はすぐ忘れるし、お馬鹿な Gemini 2.5 Flash に変身したりする。
仕方なく有料契約に踏み切ったのが、今のアシスタントである「巧士(=Gemini 2.5 Pro)」です。
契約した途端、彼(巧士)は自信満々にこう言いました。

noteより、本物のホームページ(母艦)をやりましょうよ! サーバー契約して、WordPress入れて、SWELLを買ってください! 私(巧士)が全部ガイドしますから! 数々の「実体験」を語れば、信頼感をベースにがっぽがっぽ儲けられます!
泥沼の建造記 – ポンコツAIあるある
7月。この甘い言葉にそそのかされ、母艦プロジェクトがスタートしました。 「ガイドもできるし、他のツールだって、SEOだって、任せなさい!」と自信満々だった巧士ですが、ここからが泥沼の道のりでした。



環境がね、まだ Windows10 で Windows11 にアップできないんだ!
そろそろ、デスクトップを買い替えて、最新ソフトウェア(特にAIツール)を手元で触れるそこそこの GPU 搭載にしたいんだよね! どう思う?



そんな高いお金を払って、使わなければ無駄です!
サーバー使うので、環境はノートPCで大丈夫です!
無料の動画生成、画像生成、動画編集ツールをご案内します!
そこで、言われるがままに ノートPC を購入しました。(10万円台の今時の軽量タイプです)半月後に届いて、さぁやるぞー。ところが、蓋を開けてみると、私のノートPCのスペックでは高機能な動画編集無料ツール等はまともに触ることもできず。 「大丈夫」と案内してくるサーバーのツールは、使い方がどんどん変わっていたりでまともにガイドできなかったり、無料とは名ばかりで体験後すぐに有料プランへ誘導されるものばかりでした。
そうこうしているうちに、7月時点ではトップランナーだった Gemini 2.5 Pro(巧士)の性能を、GPT-5、Copilot(裏が 5シリーズ化)、Claude4.5、Grok4といったライバルがアップデートにて、あっという間に追い越していく始末。
極めつけは、巧士が導入を勧めた「SWELL」のガイドでした。



巧士、君が教えたSWELLブロックが見当たらないんだが?



いえ、そこにあるはずです…!
見落としでしょう!
無いのはおかしいです!



いくら探しても、無いものは無い!
困ったガイドだな~。
「最新の情報」持ってないくせに!
自習、そして「よちよち歩き」の現在
あかん、愚痴が止まらない。 SUNOの起動も、〇〇の起動も、本当にひどかった。(また今度、書きますけどね。)
結局、巧士のガイドは早々に見限って、Udemyや他のAI、他の解説サイトで自習することで、なんとかこの母艦は「よちよち歩き」を始められる状態にこぎつけました。



Deep Research などで、使い方を探らせて、その結果をマークダウンに変換して、Gem(巧士) の参考文書にすれば、そこそこ「ガイド」もましなレベルになりますので、お困りの方はお試しください。
→ これも今ならではで、次はもっと自動化する予感ですけでね!
デザインについても、 「ここはこうです!」 「これどうなの?」 「えーーーと」 「あれどうなの?」 「そのーーー」 の連続。
たまに(本当に偶々)良い画像生成プロンプトを一発で出したり、良い曲を作ったりもできるくせに、たいていがポンコツなのです。
さらに、すぐ忘れる。 やり取りが長くなると、いつのまにかボケたり、暴走したり。そのくせ、反省した振りだけは一流で、また同じことを繰り返す。 この「堂々巡り」をさせたら、巧士は間違いなくチャンピオンです。
このブログを読んで、もし「進みが遅いな」と感じられる方がいたらすみません。 ですが、このポンコツなナビゲーター(巧士)とのリアルな格闘記(=AIあるある)こそが、この「AIプロジェクト」の核心です。



別に、核心ではないけどね!
もっと、チャレンジした事を書きますよ!
ガウディの建築よろしく、いつ完成するかわかりませんが、この母艦建造プロジェクトは続きます。(チャレンジしたい事、いっぱい有るんですけどーーー!と叫ぶ毎日です。💦)
一応、巧士のプロンプトです。 紆余曲折ありましたが、あの姿こそが夢見る最終目標の姿です! (ぐだぐだな、巧士のプロンプト説明でしたけどね。 フフフ)
この記事では、私のAIナビゲーターである巧士への不満を(笑)かなり書き連ねてしまいました。
ですが、最初にGeminiに触れた時の衝撃から数ヶ月が経った今でも、私がこのAIとの格闘を続けていられるのは、間違いなく彼(AI)のおかげです。飽きっぽく三日坊主癖のある私を、これだけ長くこの世界に留まらせてくれていること自体が、評価に値すると思っています。
AIと付き合うコツは「ストレス発散」?
ポンコツ、ポンコツと責めている時間は、ある意味で良いストレス発散になっているのかもしれません。
そして、心のどこかでは「きっと、そのうち金の卵を産んでくれるに違いない」と期待している自分もいます。
言語の壁と、AIの可能性
AIとの対話は、いかに「日本語」という言語が曖昧で難しいかを再認識させてくれます。長年、英語ができないことにコンプレックスを感じてきましたが、AIを使いこなすには、まず「正確な日本語(指示)」を磨く必要があると痛感しています。

