一食4,700円!極上朝食ブッフェ「UmiShima Dining」
旅の二日目は、最高の期待感と共に幕を開けました。 向かうは、ホテルグランヴィア広島の朝食会場「Café & Buffet UmiShima Dining」です。

実はこの朝食、普通に利用すると一人4,700円という、なかなかの高級価格。「朝からそんなに食べられないし、外で軽く済ますのが良いんじゃないか」と、当初は選択肢から外しておりました。ところが、さすがは我が家のプランナー。旅行プランを吟味する中で、この豪華な朝食が付いてくるにもかかわらず、私たちが最初に選んでいたプランより安いセット割を見つけ出してくれたのです。
会場に足を踏み入れると、そこはまさに食の楽園でした。 目の前でジュージューと音を立てて焼かれるステーキ、一杯ずつ丁寧に作ってくれるラーメンのコーナー。和食、洋食の定番はもちろん、見たこともないような変わり種の料理までずらりと並び、壁一面のパンコーナーやキラキラと輝くデザート群が手招きしています。
そして、一番のお目当てだった「あなごめし」は、大きなお椀から自分でよそうスタイルではなく、升に上品に盛り付けられた、可愛らしいサイズのセットで提供されていました。これなら、他の絶品料理も心ゆくまで味わえます。この心遣いが嬉しいじゃないですか。どうやら大好評のようで、多くの人が嬉しそうにその小さなセットを手に取っていました。
これはもう、大食いの人でなければ全種類を制覇するのは到底不可能です。 昼食の予定も一瞬忘れ、家族全員、夢中で皿に美食を盛り付けました。最高のスタートです。
いざ呉へ!鉄のくじらと海に生きる男たち
お腹も心も満たされ、私たちは呉の街へと向かいました。 午後に予約している自衛艦見学まで時間があります。残念ながら、一番の目的地であった「大和ミュージアム」は改装中で見学できませんでしたが、その分、もう一つの目玉である「てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)」をじっくりと見て回ることにしました。


巨大な潜水艦が、そのまま陸に鎮座しています。なんとも不思議で、迫力のある光景です。 館内に入ると、インバウンドの観光客はさすがに少なく、数えるほど。静かな環境で、一つ一つの展示に集中できました。
狭く閉ざされた艦内での生活、潜水艦技術の進化の歴史。どれも興味深かったですが、何より心を打たれたのは、退役された自衛官の方々であろうガイドスタッフの皆さんの、丁寧で熱のこもった説明でした。



「この国を守る」という仕事の過酷さと誇りが、ひしひしと伝わってきます。私はただただ、感心するばかりでした。海の中でこんなにも過酷な任務についている方々がいる。その事実に、改めて頭が下がる思いがいたしました。
本物の潜水艦に潜入!娘が感じた意外な共通点
そして、いよいよ本物の潜水艦の内部へ。 狭い通路、無数に並ぶ計器類、そしてむき出しの鉄骨。装飾など一切の無駄を排し、機能性だけを追求した空間です。
「うわ…なんだか、うちの職場とそっくりだ」
インフラ関係の仕事に就く娘が、ぽつりと呟きました。なるほど、鉄の塊に囲まれ、華やかさとは無縁の環境で、社会や国を支える。分野は違えど、その本質は同じなのかもしれません。娘の言葉に、この無骨な空間が少しだけ身近に感じられました。
お昼は名物「軍艦カレー」に舌鼓!
潜水艦見学を終えると、ちょうどお昼時でした。これもプランナーが予約してくれていた「軍艦カレー」のお店へと向かいます。昼時とあって店内は混雑していましたが、予約席にすんなりと通されました。さすがです。
全員がカレーでは面白くないだろうと、息子はハンバーガーセットを注文。そんな気遣いも、旅の楽しさを増してくれます。運ばれてきたカレーは、昔懐かしい、それでいてコク深い絶品の味でした。朝にあれだけ食べたというのに、美味しいものは不思議と入ってしまいます。


ドリンクバーも付けて、家族全員が大満足。 朝食の満腹感に、さらにカレーの満腹感が重なります。これもまた、旅の醍醐味の一つでしょう。さて、腹ごなしも兼ねて、午後の見学へと向かいますか。





